2015年12月27日

ナイフ テーパータング

テーパータングを作ります。



アウトラインを罫書きます。

これで3mmくらい残しましたが、行けるならギリギリを狙った方が楽に面が出せます。

まぁ久々なんで、こんなんで止めておきます…。





グリップエンドのラインは重要です。

凹る時にここをオーバーすると少し面倒な事になります。






穴掘りします。

ひたすらエグります。






治具を付けて、テンプレで削ります。






荒削りが終わったら、ダイヤモンド砥石で削って平面チェックします。

ここで手を抜くと後で悲惨な事になるので、時間をかけても丁寧にやる方が良いと思います。






片面はこんなもんかな。







久々に笑いました♪

ローレットハンドルでもここが折れるのは酷いですね。

たぶん大陸製でしょう。










  


2015年12月20日

今年最後のナイフメイキング



切り出したまま放置しておいた Jカスタムを進めて行きます。

資材購入までの繋ぎという事で…。






穴位置を決めて…






シュナイダーボルト、ソングホール、治具用の穴を開けまして…






治具のタップを切って…






ちゃんと固定されるか確認。

面と垂直になればOK。






予備でもう1個開けましたが、このサイズのナイフなら無用でしたね。






ソングホールパイプも問題無し。

次からはテーパータングの製作です。







この時期の外仕事は大変ですからね…。

サンタも訓練しないと務まらないという事です。





  


2015年12月13日

ナイフ 曲りを検証してみる。

すでに廃棄が決まった2号機ですが、削りは上手く出来たので。

まずはリブ作りから行きます。



本家同様のリブです。

ベベルストップガイドを使っての手作業。







最初はビビりながらやっていましたが、慣れてくるとサクサク削れます。

始めの方は1個30分以上かけていましたが、最後の方は10分位で削れました。

慣れと勢いですね。







16個削って完成♪

自分でも思いますが、良く出来ました。

これで完成していたら最高だったのですが…(´Д`) =3







完成して焼き入れへGO。





戻ってきたら…



スエッジ辺りから曲がってま~す。

終了2本目~。ヽ(`⌒´メ)ノ




では、1号機と比べてみましょう。



タングの少し前から曲がっています。

方眼のラインを見れば、どれ位曲がっているかが分かりますね。







これが2号機。

スエッジ部分から同じ感じで曲がっています。




曲がり方が良く似ているので、切り出した鋼材の位置にナイフを合わせてみると…



1枚の鋼材からこの配置で2本切り出しています。

曲がり始めの位置がほぼ同じですわな。

反りの感じも良く似ています。w( ▼o▼ )w


こうなると原因は鋼材に有ったとしか思えません。

グラインドに問題が有ったのなら、過去に製作した薄い物も曲がるハズ。

そもそもタングの部分が曲がるのはおかしいです。


まぁ…鋼材がハズレだったんでしょうね…(;´Д`)y─┛~~

今までこんな事無かったのに…なんだかなぁ~って気持ちですわ。


作刀でも焼き入れは魂を入れるとも言います。

どんなに上手く作っても、焼き入れで失敗すれば全てが終わりです。

これが焼き物の怖い所でもありますね。

まぁ、めげずにやり直すしかないです。┐( ̄ヘ ̄)┌


ですが、失敗から学べる事は多いですね。

1本目は薄くて軽い気がする。

2本目は重ったるい気がする。

ならば3本目は中間を攻めれば、バランスの良い物になる…ハズ( -ω-)y─┛~~~~~







破断面のドアップ。

黒いのは錆です。

全鋼焼き入れなので、何も面白くないです。

これが3層鋼や部分焼き入れの物だったら、面白い物が見れたかもしれません。

まぁ…3層鋼なら普通に曲げ直しますけどね♪







これは焼き曲りしないのだろうか…。

しかし…すごい値段だ…( ̄△ ̄)y─┛~~~~~






  


2015年12月06日

ナイフ 依頼品 続き、そして最悪の事態が…

依頼品の続きです。



スエッジ部分を削ります。

ここでヘマったら元も子も無いです…。( ̄ー ̄;






まぁこんなもんですかね。

躊躇なく思いっきり削った方が良い仕上がりになると思います。






チョイルを削って、全体を仕上げます。

この時点で思いました…、ちょっと薄く仕上げすぎたか?…と…。

ナイフと同じ様に刃厚を残すと、フルフラットの場合はけっこう薄く感じます。

これが普通のナイフのサイズなら問題無いのですが、マチェットタイプの様に幅広いブレードでは思った以上に薄くなった感じがしました。

こんなんで大丈夫か?と思った事も本当です。( ̄ー ̄?)






焼き入れから帰って来ました。

HRC62、硬度はOKですが…。

焼き曲りが出てしまっている…。( ̄□ ̄;)!!

薄すぎたのか、削りのバランスが悪かったのか…。

全体的に3mm位の曲がりでした。

悪い予感というものは、得てして良く当たります。

もうこの時点で納品するモノとしては諦めました。


こうなると曲りの原因追求と、修正して自分用に使えないかと考えます。

実用範囲内の歪みに抑えられるかと、当て板して曲り修正をします。

ただ踏んづけても湾曲するだけで修正出来ません。

ですので、威力をつけて踏む事数回…











バキっ!


ハイ終了~。ヾ( ´ー`)ノ~





やはり足で踏みつけて曲げを治そうとしたのは無理だったか…。





断面を見て思いましたが、やはり薄く削り過ぎていますね。

マチェットならもう少し厚い方が良いでしょう。

まぁ…残念ですが仕方が無いですね。

使用中に折れるよりかはマシですから。





という訳で、再スタートです。



今度はブレイドバックの凹は有りません。

本家と同じリブ仕様にします。

余計な穴も開けません。



依頼人には色々と申し訳ないのですが、同じモノは作りません。

その分、特別仕様にします。

ブレードも少し厚めに作るので、今度は折れる事は無いでしょう。 <(_ _)>