2015年12月13日

ナイフ 曲りを検証してみる。

すでに廃棄が決まった2号機ですが、削りは上手く出来たので。

まずはリブ作りから行きます。



本家同様のリブです。

ベベルストップガイドを使っての手作業。







最初はビビりながらやっていましたが、慣れてくるとサクサク削れます。

始めの方は1個30分以上かけていましたが、最後の方は10分位で削れました。

慣れと勢いですね。







16個削って完成♪

自分でも思いますが、良く出来ました。

これで完成していたら最高だったのですが…(´Д`) =3







完成して焼き入れへGO。





戻ってきたら…



スエッジ辺りから曲がってま~す。

終了2本目~。ヽ(`⌒´メ)ノ




では、1号機と比べてみましょう。



タングの少し前から曲がっています。

方眼のラインを見れば、どれ位曲がっているかが分かりますね。







これが2号機。

スエッジ部分から同じ感じで曲がっています。




曲がり方が良く似ているので、切り出した鋼材の位置にナイフを合わせてみると…



1枚の鋼材からこの配置で2本切り出しています。

曲がり始めの位置がほぼ同じですわな。

反りの感じも良く似ています。w( ▼o▼ )w


こうなると原因は鋼材に有ったとしか思えません。

グラインドに問題が有ったのなら、過去に製作した薄い物も曲がるハズ。

そもそもタングの部分が曲がるのはおかしいです。


まぁ…鋼材がハズレだったんでしょうね…(;´Д`)y─┛~~

今までこんな事無かったのに…なんだかなぁ~って気持ちですわ。


作刀でも焼き入れは魂を入れるとも言います。

どんなに上手く作っても、焼き入れで失敗すれば全てが終わりです。

これが焼き物の怖い所でもありますね。

まぁ、めげずにやり直すしかないです。┐( ̄ヘ ̄)┌


ですが、失敗から学べる事は多いですね。

1本目は薄くて軽い気がする。

2本目は重ったるい気がする。

ならば3本目は中間を攻めれば、バランスの良い物になる…ハズ( -ω-)y─┛~~~~~







破断面のドアップ。

黒いのは錆です。

全鋼焼き入れなので、何も面白くないです。

これが3層鋼や部分焼き入れの物だったら、面白い物が見れたかもしれません。

まぁ…3層鋼なら普通に曲げ直しますけどね♪







これは焼き曲りしないのだろうか…。

しかし…すごい値段だ…( ̄△ ̄)y─┛~~~~~