2015年12月06日

ナイフ 依頼品 続き、そして最悪の事態が…

依頼品の続きです。



スエッジ部分を削ります。

ここでヘマったら元も子も無いです…。( ̄ー ̄;






まぁこんなもんですかね。

躊躇なく思いっきり削った方が良い仕上がりになると思います。






チョイルを削って、全体を仕上げます。

この時点で思いました…、ちょっと薄く仕上げすぎたか?…と…。

ナイフと同じ様に刃厚を残すと、フルフラットの場合はけっこう薄く感じます。

これが普通のナイフのサイズなら問題無いのですが、マチェットタイプの様に幅広いブレードでは思った以上に薄くなった感じがしました。

こんなんで大丈夫か?と思った事も本当です。( ̄ー ̄?)






焼き入れから帰って来ました。

HRC62、硬度はOKですが…。

焼き曲りが出てしまっている…。( ̄□ ̄;)!!

薄すぎたのか、削りのバランスが悪かったのか…。

全体的に3mm位の曲がりでした。

悪い予感というものは、得てして良く当たります。

もうこの時点で納品するモノとしては諦めました。


こうなると曲りの原因追求と、修正して自分用に使えないかと考えます。

実用範囲内の歪みに抑えられるかと、当て板して曲り修正をします。

ただ踏んづけても湾曲するだけで修正出来ません。

ですので、威力をつけて踏む事数回…











バキっ!


ハイ終了~。ヾ( ´ー`)ノ~





やはり足で踏みつけて曲げを治そうとしたのは無理だったか…。





断面を見て思いましたが、やはり薄く削り過ぎていますね。

マチェットならもう少し厚い方が良いでしょう。

まぁ…残念ですが仕方が無いですね。

使用中に折れるよりかはマシですから。





という訳で、再スタートです。



今度はブレイドバックの凹は有りません。

本家と同じリブ仕様にします。

余計な穴も開けません。



依頼人には色々と申し訳ないのですが、同じモノは作りません。

その分、特別仕様にします。

ブレードも少し厚めに作るので、今度は折れる事は無いでしょう。 <(_ _)>