2024年02月18日

トレイルマスター リペア物語

コールドスチール社のトレイルマスターをリペアした話です。

ゴムハンドルが壊れたので、修理出来ないかとの御相談。

マッドドッグ風のハンドルにして欲しいとの事ですので、取り敢えず画像を見せていただきました。

見た感じでは何とかなりそうだったので、現物を送ってもらいリペア可能か判断します。





これならイケる。





先ずは下準備。

傷や汚れを落とし、タングの角を丸めておきます。

角はベルトサンダーで削りますが、その時にタングの根元から4cmまで焼きが入っていました。

ここまで入っていれば、根元から曲がる事はありません。

さすがCS、いい仕事しています。








マイカルタでハンドルを作ります。

ほとんど狂犬と同じ手順ですので、ある意味で安心しながら作業が出来ました。

鋼材の厚は8mmですw

ですので、それを受け止めるハンドルも少し厚めに作ります。

凹凸凹を調整しながら削りました。






従来のシースは使えなくなってしまったので、新規に狂犬タイプシースを製作します。

10インチブレードですので、材料費も高くなってしまいました…。






最後に刃付けして終了、鋼材はカーボンVです。

使って研いでを繰り返して、自分好みの刃になると炭素鋼は面白いです。

今回は面白い実戦刀に仕上がったのではないかと思います。

壊れたナイフをリペアすると、オリジナルとは違った風格が出ます。

そういう楽しみもアリだと思います。